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GarageBand

iPod の GarageBand で、曲「Smoky and dusty record」を作ってみた

「KEYBOARD」の「Alchemy Synth」の「Synth」から行ける
「Dusty Record Synth(ほこりを被ったレコードのシンセ)」と、

「KEYBOARD」の「Alchemy Synth」の「Soundscapes」から行ける
「Smoky Bells(けぶったベル)」のプリセット音を見つけました。

「Dusty Record Synth」は、「ほこりを被ったレコード」の名前のとおり、
ぶつ、ぶつとしたノイズが入っていて、古くなっていく
「レコード」という形式の雰囲気が出てきています。

私はこのような雰囲気、とくにこのようなノイズの再現が、とても難しいもので、
予想される音楽的能力からして、自分にはなおさらできないことだろうと、考えてきました。

それが、こんなに簡単にできて、しかもプリセットであったなんて。
アプリを使う側としては、あらためてとても魅力的に感じました。

「Smoky Bells」も「けぶったベル」の名前のとおりで、
曇った気だるい感じの雰囲気が漂っています。

話がちょっと違うかのようですが、

「KEYBOARD」の「Alchemy Synth」の「Mallets」から行ける「Dreamy Bells」
について、別の記事で書いたことがあります。

反すうする幻惑的な響きが dreamy(夢のような)と bell「s」(複数形)
と表されているのかもしれないと、その時は言いました。

ここから可愛い・幻想的な・甘い「dreamy」な音が取られた、または変化したのが、
「Smoky Bells」ではないかとも、個人的に想像をめぐらせました。

また、あくまで個人的な印象ですが、GarageBand では
黒人音楽(ブラック・ミュージック)的な音が充実している気がします。

それを踏まえると、Smoky がどこか
独特のニュアンスを持ち合わせてくる気もするのです。

(dreamy の音も、そうなってくるかもしれませんが)

そんな味のある二音を、これまた味のあるスケール「ブルー・ノート・スケール」の
特徴的な三音、「ミ♭」、「ソ♭」、「シ♭」で弾いて、軽いインストを作ってみました。

個人的には、浮遊感がたまらない一曲。

別の記事で、レコードなどの古くなっていきつつも、同時に変わらない形式は、
おふくろの味のようなものがあると書きました。
今でもレコードの好きな方が、たくさんいると予想しています。

使えば使うほど味の出る皮革のように、寝かせれば寝かせるほど味の出る飲料のように。

レコードやブルー・ノート・スケールも、今回紹介した二音も、
味を増して未来に引き継がれていくのでしょう。

作成者: 橘 木竜(たちばな きりゅう、Kiryuu Tachibana)

まったり風変わりに音楽のハウツーをお届けする、個人音楽レーベル「Blue taste o' sauce record」の中の人。
自作ゆるキャラ「千歳飴モルモットシリーズ(ちもちゃん)」をプロデュースしている、「モルモットの作品の人」でもある。
「Kiryuu Tachibana」のミュージシャン名で、音楽の有料配信も。

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